2022年7月27日(水)こんばんは、運転士でございます。
今夜は、恐らく上手く纏まらない話をします。
昨日と今日の2日間、近所の車庫から珍しい車両が回送列車で出発するという事で、久しぶりに列車の写真を撮りに出かけました。
といっても、自転車で3分くらいの近所の踏切なので、わざわざという感じではありません。
出発する時間の5分ほど前にチャリンコで家を出て踏切に着き、すぐに撮りたい列車が来て、パチリと撮って直ぐに帰る。
これが理想です。(面倒な事はせず待つのも苦手ですので)
しかし、近所の踏切に行くと、早くからいらしたと思われる鉄道ファンが沢山いらっしゃる事が多いです。
でっかいレンズを付けた高そうなカメラに三脚、脚立や踏み台も目に入ります。
その皆さん全員とは言いませんが、その場の空気も含めて運転士は苦手です。
運転士は小さなデジカメかスマホで記録程度しか撮らないので、同じような写真を撮るつもりは全くなく、腕もありません。
趣味は人それぞれで、拘りは結構な事ですが、あまり拘り過ぎて周りが見えなくなり、柵の中に入って撮影したり、駅のホームでも白線から前に出て撮影したりと、そんな人が近くに居るのかと思うと居心地も悪いものです。
通りすがりの一般の方から白い目で見られるとなると、とてもしんどく感じます。
性格なのか仕事柄なのか、安全や公共性をはじめ周囲の目を意識し過ぎる事も原因としてあるでしょう。
以前は鉄道写真の趣味も少し憧れていましたが、少なからずそんな光景を目にする事で徐々にネガティブなイメージも高まり、どちらかと言うと駅や沿線での撮影は消極的で苦手になってしまいました。
もちろん、以前ほど熱く憧れていた列車が少なくなり、鉄道全体として見たときに醒めてしまった事も消極的な要因のひとつにあります。
それに、今はTwitterなどSNSで大勢の皆さんが次々と写真を撮ってはアップされています。
正直、それを見て満足する事が多く、それとは逆に見たくないものまで見てしまう事もあり、良くも悪くお腹いっぱいになっています。
今は、自分の眼で見たい、その音や迫力を感じたい列車だけ、沿線へと出向いています。
あとは、お出かけのついで程度です。
写真は二の次です。
幼い頃から30年余り住んでいた実家は車両基地の隣で、朝から晩まで電車が走っていた事をはじめ、早朝は電車のパンタグラフが上がる音、ポイントが切り替わる音、走った後の匂いに至るまで、体に染みついた鉄道との生活。
空気を吸うように、いつも当たり前のように身近に鉄道が存在していました。
現在住んでいるところも、線路の隣ではありませんが、少し遠くからガタンゴトンと音は聞こえます。
運転士は鉄道を、空気を吸う位の趣味、そして本気の電車ごっこで仕事をしているものだと考えているので、あまり執着しすぎないよう心掛けてます。
日々、窓から聞こえるガタンゴトンを聞いて、月に1度か2度ほど運転士の役を演じて皆さまに喜んで頂く事が幸せだと感じます。
とはいえ、たけちゃんが写真撮影で役立つ事に気付き、最近では少し写真撮影も楽しんでやってます。(たけちゃん:れっしゃ広場のイメージキャラクター)
踏切や駅などで撮影する時、どうしても入り込んでしまう撮影者を、たけちゃんで隠してしまおうという作戦です!
たけちゃんは意外にも万能で上手くいってます。(コンパクトなので撮影の直前にヒョイっと出すだけです。)
遠征や仕事の際も、いつも同行しているたけちゃん。
たけちゃんの珍道中について、またの機会にお話します。
さて、世間は夏休みで8月は運転士も色々と予定がございます。
今週末は九州に遠征。大阪梅田の阪急百貨店の鉄道模型フェスティバルや東京で開催の国際鉄道模型コンベンション。
京都鉄道博物館やさいたま市の鉄道博物館、鉄道模型メーカーさんのショールームも回ったりと、体力と資金を一気に消耗しそうで今から心配です。
皆さまもお体には気を付けて暑い夏を乗り越えましょう。