2022年06月13日

ジオラマ

2022年6月13日(月)こんばんは、運転士でございます。


今夜はジオラマのお話でもいたしましょうか。

6月は大きなイベントがなく、運転士は比較的ゆったりと過ごす期間であります。

とはいえ、毎日ぐうたらしている訳ではございません。(のんびり程度です。)

家や倉庫でメンテナンス作業をしつつ、ジオラマの改良工事も進めています。

イベントで使用したジオラマの線路は、黒いカーボン等の汚れが付き、イベント後に全てレールや車輪を磨いて汚れを落としていきますが、それでは補えない不具合も少しずつ発生していきます。

イベント中は駅や車両基地の車両を頻繁に入れ替えており、運転士の感覚では内回り線・外回り線で5〜10分おきに交代させており、本線から車庫や駅に入る幹となるポイントは恐らく1日で100回くらいパチパチ切り替えていると思います。

ポイントを切り替える回数が増えるにつれて電圧降下を起こし、一部の線路で速度が落ちたり通電しなくなってしまいます。(イベント中、これが運転士にとっては結構なストレスだったりします・・・)

現在のジオラマは4年ちょっと経っており、既にポイントは2度交換していますが、バラストを剝がしたりする事から交換作業も容易ではありません。

この6〜7月で、ポイントの交換と電気配線のバイパスを追加する作業を予定していますが、「そろそろジオラマ全部を新しくするべきなのかな?」と運転士の頭の中でずっと悩んでいます。

線路だけではなく、持ち運びの際にぶつけて建物や情景を破損させてしまったりと、全体的にガタがきています。

いま使っているジオラマは、通算で確か7代目になります。

これまで7セットのジオラマは大きさや線路の配置パターンは大体同じ仕様で、ジオラマの製作については大体いつもイベント開催の時期に追われて短期間で完成させてきました。

製作期間でいうと着工してから1カ月もかからず、とりあえず車両が無事に走ったので完成!といいながら、細かい情景など追加で作りながらゴマかしていく方法で15年間やってきました。

ジオラマ製作で常に頭にあるのは、運搬する車の大きさに収まり、持ち運びにも耐えられる強度や、短時間で組み立てや片付けが出来て、イベント開催中もトラブルが少なく、メンテナンスしやすくてソコソコ大きいという事が必須条件として考えてきたので、精巧さは二の次です。

博物館やレンタルレイアウト等のジオラマ、それに他の人が作る作品を見ると、れっしゃ広場の即席ジオラマは恥ずかしい出来です。

もっと建物や街並みも精巧に、リアルな線路配線で、架線や電柱も設置して、立体交差や照明も・・・などと夢は膨らみますが、なにせ上記の条件が必須です。

ジオラマの精巧さに拘りまくったものの、イベント会場でジオラマの組み立てだけで5時間かかるとか、車両が坂を上らず立ち往生したり、挙句の果てにサイズアップしたジオラマがレンタカーに乗らない!なんて事があっては話になりません。

現実と夢の中で出来る事を模索しながら、線路の配線や図面など思いついた事をメモに書いてバインダーに溜めています。

次作のジオラマはもう少し精巧に、もう少しサイズアップしようと挑戦するつもりです。

ちょっと大風呂敷を広げますが、「れっしゃ広場 シーズン2」プロジェクトとでも名付けましょうか。

今から少しずつ材料を揃え、冬のオフシーズンに着工し、約1年後にお披露目できればと考えています。



現状、ジオラマだけだと中途半端な出来ですが、デモンストレーション運転や会場の音楽と解説、バラエティな展示物など、他では見られない「れっしゃ広場」ならではのトータルで居心地の良い空間・イベントを創る事を重きとしています。



暫くは7代目のジオラマで運転士が必死にポイントをガチャガチャ切り替えながら次々と列車を出発させますので、なかなか列車が出発しない時も温かい目で見て頂ければ幸いです。


posted by 運転士 at 23:56| Comment(0) | れっしゃ広場
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