2022年8月20日(土)こんばんは、運転士でございます。
この記事が公開される頃、運転士は列車に揺られて旅に出ているでしょう。
夜行列車。いや、夜汽車と呼びましょう。
夜から朝へ、闇夜を抜けて走る列車。
長い時間と空間をうつろぎ、希望や不安、郷愁や旅情を感じられる今や貴重な移動手段であります。
青春18きっぷで鈍行列車の乗り継ぎなんてのも魅力がありますが、寝静まった街を一定のリズムで線路の継ぎ目でリズムを刻んで走る夜行列車は乙なものです。
大袈裟ですが、運転士にとって夜行列車は鉄道人生そのものとも感じます。
ちょうど20代になった頃、自由にあちこち旅する事が多くなるのと同時に夜行列車が徐々に減ってしまった事もあり、出来る限りあちこち乗りに行きました。
仕舞いには、6夜連続!夜行列車の旅!みたいな事をして、同行者とすごろくゲームみたいな事をして旅して事もあります。
移動する車中でご飯やお惣菜、お酒におつまみを食べる事は特に至福の時間です。
時には同じ列車で出会った方と一緒にお酒を酌み交わして語らったり、旅人同士で一期一会の出会いを楽しんでいました。
宴が終わると、一人ぼーっと見知らぬ夜の街を眺めながら「これから自分はどうしていくんだろう」なんて考えていたものです。
よく自分探しの旅とか言いますが、幾度と夜行列車に乗っても自分の人生なんてのは見つかりっこありません。
暗い中で行き先も迷いながら、列車のように揺れながら、運転士の鉄道人生は走り続けます。
時々遅れをとる事もあるでしょう。
しかし、旅には驚きや発見、学ぶ事も多いです。
今夜は定期列車で唯一の夜行列車、サンライズ瀬戸・サンライズ出雲に乗車しています。
大阪からは東京行きのみの停車で乗り難い事もありますが、久しぶりに東京に行く用事ができたので、約6時間半の短い時間ですが夜の鉄道旅行を楽しみます。
新幹線で2時間半、お子さんに人気の新幹線だと安くて楽ちんでしょうが、ちょっと趣のある旅として如何でしょうか。
さぁ、そして・・・東京の用事が済むとどうするのか。
今回は迷いに迷って、ヤケクソ気味で行程を組みました。
自分でもバカバカしくてビックリします。
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